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桜修館受験生の皆さん、こんにちは。

桜修館ノアの飯塚塾長です。

平成３０年度の桜修館適性検査についての総評を行いました。

平成３０年の評価

平成２９年とくらべて、大問１が３題構成から４題構成になり、１題増えたことが大きな変化といえます。

大問１　算数　大問１、大問４が簡単になりました。
一方、大問２、大問３は例年より難しいといえます。
また、１題増えたので、１問あたりにかけられる時間が減り、大きく難化したといえそうです。

大問２　社会　例年どおりの難易度です。東京オリンピックの時事ネタが出ています。

大問３　理科　例年よりかなり簡単です。
資料にも難しいものが一切なく、短時間で解くことができます。

このことから、大問３をさっと解いて、解答に勢いをつけてから、

大問２、大問１と解き進んでいくのが理想です。
　
もちろん桜修館ノアの教室でいつも指導しているとおり、大問２→大問３→大問１　
とといても構いません。

今年度の適性検査Ⅰは昨年度に引き続き、古典の引用文が文章として挙げられていました。
しかし、去年と違うところは、文章A、文章Bという二つの文章があり、設問が二つあったということです。
つまり、今までの適性検査Ⅰには見られなかった新たな出題形式で、びっくりした受験生も多かったと思います。
解答欄は二つありました。
解答欄➀には、A、Bそれぞれの筆者（学者）がどのようなことを言いたかったのか
百六十字以上、二百字以内に分かりやすく書きます。

解答欄➁には、この二つの文章に共通するものごとの捉え方について、自分の考えを四百字以上、五百字以内で
いくつかの段落に分けて分かりやすく書きます。

つまり、設問の意図を正しく読み取り、自分の考えを分かりやすく書くといったこれまでのやり方を踏襲しているものの、
古典引用文の解釈と共通する物事の捉え方を見出すことが難しく、かなりの難問になったといえます。

文章A、文章Bのそれぞれの捉え方のポイントとしては、問題の中に書かれている、それぞれの意味を正しく理解し、
日常生活の中の普段考えていることに置き換え、簡潔に言い換えなくてはなりません。

それぞれの解釈に関しても、共通する物事の捉え方に関しても、正解はひとつではありません。
肝心なのは、自分が見出した共通点について、論理的に矛盾のない文章で説明しなくてはならないことです。

これらの部分を踏まえ、問題の中にある条件を満たした作文を仕上げた受験生は高得点が望めるでしょう。