適性対策(理系)
適性理系 桜修館で今年出た!ニュートン算の基本的な考え方
今日は、ニュートン算の問題について解説していきます。
ニュートン算は、なんといっても、今年の桜修館適性検査に出題されています。
(平成28年 適性検査2 大問1 問題3(1)(2)のことです。)
29年度も連続で出る可能性はほとんどありませんが、
過去問で出題された問題はきちんと対策する
ことが、受験勉強の基本的な姿勢ですので、
この際、私立型試験では頻出のニュートン算を、しっかりと対策しておきましょう。
ある牧場で、牛を9頭放牧すると12日で食べつくします。
また、8頭放牧すると16日で草を食べつくします。
牛を13頭放牧すると、何日で草を食べつくしますか。
ただし、草は毎日一定の割合で増え続けるものとします。
このような問題をニュートン算と呼びます。
受験生は、最後の1行でニュートン算と判断できるようになってください。
予習シリーズを持っている受験生は、予習シリーズ算数 5年下第13回 仕事算の回の必修例題5をみてください。
これは普通の仕事算と何が違うのか。
それは、草は毎日増え続けるため、
全体の仕事量がだんだん増え続ける
点で、通常の仕事算の方法とは異なります。
ですので、
全体の仕事量を1と置く方法が使えない
ことに、まず気づく必要があります。
具体的に説明すると、
最初に生えている草の量をAとすると、
12日目の草の量は、
A+12日で生えた草の量
16日目の草の量は、
A+16日で生えた草の量
と判断できます。
問題文には、
牛を9頭放牧すると12日で食べつくします。
また、8頭放牧すると16日で草を食べつくします。
とあるので、
9頭が食べた草の量と8頭が食べた草の量は違う
と考える必要があります。
この問題を解くには、予習シリーズに書いていない解き方が、最も適している
と考えられます。
それはどんな方法かというと、
「1日に牛が食べる草の量」
と
「1日に草が生える量」
をそれぞれ速さに見立てて、
旅人算で解く
ことが最も簡単でしょう。
旅人算は、予習シリーズ算数5年上の18回と19回で出てきます。
さらに、問題文からは読み取れませんが、1頭の牛が1日に食べる草の量は一定と考えられるので、
(そうでない場合、問題を解くことができない)
牛9頭が1日に食べた草の量:牛8頭が1日に食べた草の量=9:8
と、比で表すことができます。
つまりニュートン算は、「速さと比」の問題
として考えることができるのです。
(速さと比は、予習シリーズ算数5年下の6回と7回に載っています。)
桜修館ノアでは、このように、
できるかぎり少ない知識で、多くの問題に応用する
ことを、「桜修館脳を鍛える」の授業を通じて伝えています。
これを桜修館ノアでは
30:70の法則
と呼び、すべての受験生に徹底的に伝えています。
桜修館の適性検査は、毎年、過去問とは異なる、ひとひねりもふたひねりもある問題が出題されます。
では過去問を学習する必要がないのかというと、
決してそんなことはありません。
過去問を笑う受験生は、過去問に泣きます。
大切なことは、過去問を十分に学習し、
2月3日の試験で、いかに過去問を応用するか
その応用力に磨きをかけることができれば、桜修館合格が見えてきます。
今回の問題に話を戻すと、
ニュートン算を解くために新しい方法を
マスターするのではなく、
今までに得た知識を用いて
ニュートン算を攻略する
ことを目指してください。
それでは、桜修館絶対合格目指して、がんばろう!
※問題の詳しい解説はぜひとも動画をみてください!