適性対策(文系)
桜修館過去問28年大問2より 知識がなくてもあせらない
理科や社会の分野でも、
私立受験のように歴史上の人物名や出来事名を答えるような、
知識を直接聞かれるタイプの問題はめったにないと言ってよいでしょう。
例えば桜修館過去問平成28年の大問2。
歴史の問題ですが、
歴史の知識が直接問われているわけではありません。
この問題では、
室町幕府の3代将軍つまり足利義満が、
武士でありながら寝殿造を取り入れた、
それと同じ理由で行ったことを年表から選べばよいのです。
そうすると年表の中に足利義満が行ったことは一つしかなく、
必然的に解答を選ぶことができるのです。
なるほど確かに、
金閣を建てた3代将軍は足利義満であること、
寝殿造が貴族の邸宅の特徴であること、
このような歴史的背景としての知識はある程度必要であるとは言えるでしょう。
この問題では、
適性検査において桜修館が求めている知識のレベルを垣間見ることができるといってもよいでしょう。
細かい知識の詰め込みは不要、
でも歴史の流れや背景などを全く知らないのは困る、
そのような意図がこの問題から読み取れるのではないでしょうか。