合否をわけた一題
合否一題 H19 適性検査 2⃣問題3(2) ギヤとペダル
ギヤの問題はとてもややこしく苦手な生徒がほとんどなのではないかと思います。
しかし、ギヤの問題といえども取れる問題は取らなければ合格することは覚束なくなります。
それが、この問題です。
問3の(3)はどうしても無理だと感じたら捨て問にしてしまってもよいでしょう。
なぜなら解ける受験生がほとんどいないと思われるからです。
しかし、この問題、(2)は取っておきたいところです。
なぜなら解ける受験生がそれなりにいると思われるからです。
つまり、このような問題が合否を分けるということです。
ギヤの問題だからといって、拒否反応を起こしてはいけません。
求めなければならないのは後輪の半径です。
ということは後輪の周りの長さが出るならば、逆算で後輪の半径が求まります。
後輪の周りの長さは、表1の「ペダル1回転で進む距離」の表から求めることができます。
ペダルが1回転するということは、前ギヤが1回転するということになります。
ペダルは前ギヤにくっついているからです。
すると、例えば、前ギヤの歯数が44の時、後ギヤの数が11で、進む距離は7.8mです。
(表の中から必要な情報を任意につかみ取っていくことになります。)
後ギヤの歯数が、前ギヤの歯数の4分の1ですから、回転数は逆比となり、4倍となります。
(ここが難しいところですが、つまずかずに何とかついてくるように頑張りましょう)
つまり、後ギヤは4回転で7.8m進んだということですね。
どうでしたか?
かなりややこしいですが、ここまで来ればもう解けたようなものですね。
後ギヤ1回転で進む距離は、
7.8÷4=1.95
となります。
するとタイヤの半径は、
1.95÷3.14÷2=31.0……
となり、約31cmと求まるわけです。
かなりややこしい問題ですが、与えられた表などの情報をしっかりと理解して読み取れれば、決して解けない問題ではありません。
このような少し頑張れば解けるような問題が、合否を分けることが多いです。
できないとかなり苦しい立場に立たされてしまいます。
あきらめずに深く問題文を読み取って、しっかりと解けるようにしていきましょう。
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